審査委員の評価
<Good Points>
自立したビジネスパーソン向けにビジネス英会話に特化し、ビジネスシーンを再現させたパーソナライズAI英会話アプリの開発をしたことは高く評価できる。伴走支援担当者とのディスカッションの中で、B2BからB2Cにフォーカスを変更した点も評価できる。
<Next Challenges>
収益化を進めるために、追加アプリ(多言語対応の汎用性等)の開発、運営組織の構成、運営方針の立案、マーケティング戦略の検討等が必要である。生成AIを使った英会話アプリは競争が激化しており、潜在ニーズの明確化が求められている。
ICT-SUL業務実施機関の評価(研究成果に対する講評)
<Good Points>
B2B向けアプリとして開発を進めていたが、知名度やアプリの効果が不十分な状況での大企業への導入は困難と判断し、B2C向けに特化した廉価版英会話アプリをローンチし、そこから得られた人材プールを活用して大企業への人材紹介業へと展開するピボットが行われた。
特筆すべき評価点として、技術力とマーケティング力が挙げられる。 技術力はCTOのスキルに由来すると考えられる。マーケティング力については、CEO、CTO(フォロワー数の多いインフルエンサー)、CMOと、取締役メンバーのバランスが取れたチーム構成が功を奏していると考えられる。
<Next Challenges>
アプリの開発は順調に進行している反面、事業化に伴う検討が必要である。収益化のための追加アプリの開発、運営方針やマーケティング戦略など、今後はスピード感を持って事業計画を確立することに注力する必要がある。
また、英会話アプリ自体多数存在する中で、どのように差別化を図っていくのかも、喫緊の課題である。