審査委員の評価
<Good Points>
標的型メール攻撃の脅威に対抗するために訓練を高度化するシステムの研究開発を行った点、特に自然言語処理AIによる自動収集システムは効率性と有益性が高く評価できる。
<Next Challenges>
4.5億円の調達ができているものの、成果としての特許申請がない点や本格導入した企業がない点が、課題である。実用面での課題を洗い出す必要があり、事業性についてのさらなる検討が必要である。 ビジネスそのものはグローバル展開できるポテンシャルがあるが、海外市場では競争が厳しい現状がある。海外の競合をベンチマークし、競争力を強化する戦略に取り組んでもらいたい。
ICT-SUL業務実施機関の評価(研究成果に対する講評)
<Good Points>
広報支援や販売チャネルの開拓を進め、プロダクト直販と代理店販売の二軸で推進することを決定し、販売代理店の開拓活動に従事するなど着実に事業を進めている。
2025年1月時点では、利用企業数が500社を超え、イオングループなどの大手グループ企業への導入が決定し、大企業におけるセキュリティ訓練の実績を積み重ねることができた点が評価できる。
<Next Challenges>
アメリカへの本格的な進出を念頭に置いているのであれば、アメリカでのビジネス成長に向けた検討を加速してほしい。その上で、海外市場はサイバーセキュリティ領域において競争が激しいため、競争に勝つための市場調査及び進出戦略をスピード感もって策定することが求められる、また、アメリカへの進出もさることながら、本格導入した企業がいないこともあり、実運用での課題の洗い出しも行う必要がある。