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株式会社岩谷技研

  • 2023
  • 2024
  • 2025
株式会社岩谷技研

株式会社岩谷技研は、高高度ガス気球、並びに旅行用気密キャビンを設計/開発/製造し、気球による宇宙遊覧フライトの実現を目指す、旅客技術開発会社です。岩谷技研が目指す宇宙遊覧フライトとは、単に地球の大気圏外に広がる空間(Space)を見に行くこと(Travel)ではなく、調和と秩序のとれた宇宙(Cosmos)に身を置くことによって人々の意識や視野が広がる旅(Journey)を提供することを意図しています。

研究テーマ

気球‐地上間の高速通信システムの検討

気球‐地上間の高速通信システムの検討

成層圏と地上の高速通信の検討を実施する

詳しくは、STARTUP LEAGUE WEBサイトへ
STARTUP LEAGUE WEBサイト
2024年度の研究成果に対する評価

審査委員の評価

<Good Points>
宇宙遊覧サービスの実現に向け、テレコントロールシステムの実装及びシステムのスタンドアローン化を行った点が評価できる。特に気球から地上への通信と地上から気球への通信を切り分けて設計に取り組んだアプローチは素晴らしい。
<Next Challenges>
当初の商用化スケジュールからは遅れているものの、技術的には着実に進展しており、このまま進めば実用化されるイメージが持てる一方で、安定した収益化に向けた具体的な運営方針や支援体制の確立に取り組む必要がある。

ICT-SUL業務実施機関の評価(研究成果に対する講評)

<Good Points>
高高度ガス気球と旅行用気密キャビンの開発に成功し、テレコントロールシステムの実装と地上局システムのスタンドアローン化に成功した点が高く評価される。気球と地上間の通信を分けた設計アプローチは、システムの信頼性と効率性を向上させた。
また、二人乗りキャビンの完成と商用顧客の確定により、商用化に向けた具体的な進展を見せた。日本航空(JAL)との協業を通じ、新たな価値創出にも取り組んでいる。
<Next Challenges>
商用化スケジュールの遅れを取り戻すため、安定した収益化に向けた運営方針や支援体制の確立が必要である。また、有人飛行用電池や高輝度ディスプレイの調達、固有周波数帯の取得など、技術的及び運用上の課題が残されている。

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